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徳清火焼山-原始瓷窯址発掘報告(H)


浙江省文物考古研究所 等編著/文物出版社/2008/18.5x26/中/171P/カラー図版64点/9787501024353

【本書の特徴】(あとがき日本語より抜粋)
  1. 火焼山窯虻は今のところすでに発見、保存されている中で 唯一西周晩期から春秋晩期までの原始磁窯牡である。そして、 今までに発掘された窯址の中で最も早い、唯一原始青磁のみ を焼造した窯牡である。龍窯に属すると指摘できる窯床遺跡 であり、中国早期の青磁焼造技術について論じるうえで非常 に重要な意義をもっています。
  2. 土敬墓(盛り土の墓)は江南地区特有の埋葬形式である。 その年代確定には主に類型学的な比較に依拠しており、地層学 的な証明は不十分である。しかし火焼山窯牡の場合、堆積が 非常に厚く、地層の重なり具合も明瞭で、器物の早期から晩期 までの変化が捉えやすい。この点において、今まで研究者に よって為されていた器物の編年研究に対して、地層学による 裏づけが得られたのである。さらにその編年研究をさらに進めて 細分化し、西周晩期から春秋晩期までの年代測定の基本的 な基準を打ち立てることができた。
  3. 火焼山窯址の産品は非常に豊富であり、宙や鼎、集などの 青銅器礼器の倣製品を含む大量の製品が出土した。したがって、 江南の大型土敬墓から出土したこれらの器物の原産地を見つけ ることができたと言える。このことは、当時の社会の手工業の 生産状況や交通運輸状況および社会的分業を研究する上で重要 な価値がある。同時に、青銅器礼器の倣製品は、碗、盤などの 実用器物は本質的に区別してあることから、身分や地位を顕示 するものの象徴でありその出現は社会階級の出現あるいは発展 を表しており、江南地区の呉越文明の発展、国家の形成を探る 上で重要な価値がある。(翻訳:復旦大学杉谷香袋子)
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